液晶パネルはどっちがオススメ?「バリアングル式」と「チルト式」の違い

カメラ選びをしているときに、「バリアングル液晶」や「チルト式液晶」という言葉をよく目にすると思います。
どちらも、情報や画角が確認できることには確認ないのですが、そんなに大切なのでしょうか?

結論として…
液晶パネルの違いは、カメラ選びにおいてとても大切なポイントです!

目次

液晶パネルの違いってそんなに大切?

初心者の方だと、そもそも液晶画面ってなぜ重要なの? と思われるかもしれません。
しかし、液晶パネルのタイプによってカメラの使いやすさは大きく変わります。

ファインダーを覗いて撮影する分には、液晶パネルの違いはあまり大切ではありません。
しかし、最近のカメラではライブビュー撮影できるものが多くあり、液晶パネルを見る機会がとてもたくさんあります。そのため、液晶パネルはカメラの使いやすさに大きく影響するのです。

※ライブビュー撮影…ファインダーを使わずに、液晶モニターに写った映像を見ながら撮影する方法のこと

液晶パネルが動くことにより、撮影できる画角の幅が広がります!

可動式液晶パネルの良さってなに?

自分の目線の高さと同じところから撮影する分には、可動式液晶パネルを使うメリットはあまりありません。
しかし、地面に近いところから撮影をする「ローポジション撮影」や、自分の頭よりも高い位置から撮影する「ハイポジション撮影」をするときは、可動式液晶パネルが欠かせません。

例えば、ローポジション撮影をするときに可動式パネルがなかったら、どういうふうに撮影することになるでしょうか?しゃがんで頭を横に下げたり、地面に寝転んで撮影することになるかもしれません。しかし、それでは撮影をしにくいですし、周りの迷惑にもなってしまい事故に繋がりかねません。

Nikonホームページより

可動式パネルを使うことにより、楽な姿勢で地面スレスレの写真を撮影することができます。
ハイポジション撮影でも、画面を下に向けることによりどのような画角で撮影をしているのか、確認をすることができます。三脚などを持ち歩かなくても、上からの撮影ができます。

また、カメラの機種によっては自撮りをできるように、180度回転できるようになっています。大人数でセルフィーを撮影するときも、全員が写っている確認をしながら撮影ができるので、とても便利です。

このように、可動式液晶パネルがついていることによって、さまざまな種類の写真を撮影することができるようになるのです。

横開きの「バリアングル式」

バリアングル式は、背面モニターをカメラの左側に開いて上下方向に回転できる方式です。

FUJIFILM X-H2S
メリット
  • アングルの自由度が高く、180度回転させて自撮りも可能
  • 縦向きでも、モニターの角度を調整できる
  • 使わないときに、液晶の保護をすることができる
デメリット
  • 2段階の操作が必要
  • 横に開くため、レンズの光軸と視線がズレる

バリアングル式の1番のメリットは、モニターを開いた状態のまま上下方向に回転できるのでモニターの可動範囲が広いことです。 最新モデルでのほとんどが180度動かすことができるので、アングルの自由度が高く、地面すれすれのローポジションから頭の真上で撮るようなハイポジションまで、モニターを見やすい角度に調整できます。さらに、左右方向の角度も調整できるので、横位置だけでなく縦位置でもハイポジション・ローポジションに対応できるのもバリアングル式のメリットです。

しかし、モニターを閉じた状態からだとシャッターボタンを押すまでにどうしてもワンテンポ必要になり、撮りたいと思った瞬間にすぐに対応しにくいところがあります。場合によっては、撮りたかったものを逃してしまうかもしれません。

また、モニターが横に開くため、レンズの光軸と視線がずれてしまいます。そのデメリットとして、 モニターを開いてカメラを構えた際に、フレーミングが少しやりにくいところがあります。

上下に動く「チルト式」

チルト式は、背面モニターを引き出すように操作して上下方向に動かせる方式です。

FUJIFILM X-T5
メリット
  • モニターの角度が素早く1ステップで調整できる
  • モニターがレンズの光軸上にあるため、視線がずれにくい
  • ファインダーとモニターの切り替えがしやすい
デメリット
  • 可動範囲が狭い
  • 機種によっては、縦向きに持ったときに角度調整ができない

チルト式の1番のメリットは、モニターの角度を素早く調整することができる点です。バリアングル式と違い、横に引き出す手間がないので素早く角度を変えることができます。また、ファインダーとモニターが上下に並んでいるので、好みのほうにすぐに切り替えることができます。

しかし、多くのモデルは可動範囲が1番動かせて約90度までと、バリアングル式ほどの自由度はありません。 エントリー向けの一部モデルには上方向のみというものもあります。 その場合は、ハイアングル撮影は難しいです。また、構造上、縦位置では角度を調整できないのもバリアングル式とは異なる点です。

じゃあ結局どっちがいいの?

これは残念ながら答えを出すことができません。完全に好みの問題になってしまいます。

ここで、どんな意見が出てるのかネットを調べてみると、

裏返してカバーしておけるからバリアングルの方がいい

光軸とズレるからチルトの方がいい

自撮り撮影が出来るからバリアングルの方がいい

ワンアクションで動かせるからチルトの方がいい

というような感じです。

ただ、これでは記事を読んでいただいた意味がないので、Koukiなりに1つ考えをまとめてみました。

自撮りやとても高い位置からの撮影をしたい人は、「バリアングル式」

画角や撮影までのスピードにこだわりたい人は、「チルト式」

と言った感じでしょうか。

ちなみに、Koukiは「バリアングル式派」です。これには、大きな理由が1つあります。

Koukiは、動画もたくさん撮ります。

これが理由です。次の項で説明しますね。

動画を撮りたいなら「バリアングル式」がおすすめ

動画をたくさん撮るなら、バリアングル式1択だとKoukiは考えます。
なぜなら、モニターを左側に引き出したいからです。

動画は、静止画と違い撮影中にズームやフォーカスを操作したり、カメラを動かしたりします。そうするとカメラと顔の位置関係が、自然と左寄りや右寄りになります。カメラの横に立つことで、ズームリングやピントリングを細かく操作しやすくなるからです。

また、「ジンバル」という撮影補助具を使用するときに、モニターがジンバルのアームによって隠されてしまうことがあります。そういったときに、モニターを左に出しておけばアームに隠されることなく常に画面を確認することができます。

こう言った理由があって、動画を撮影する人にはバリアングル式がおすすめです。実際のビデオカメラでもバリアングル式のように、レンズの左側にモニターが存在するような構造になっています。

まとめ

ここまで色々な面から、可動式モニターのメリット・デメリットを見てきました。
バリアングル式であろうと、チルト式であろうと、可動式モニターの方が、固定式より便利であることには変わりません。
最後に、もう一回Koukiの考えを載せておきます。

動画を撮影するなら、「バリアングル式」が断然オススメ

それ以外の人は、
自撮りやとても高い位置からの撮影をしたい人は、「バリアングル式」
画角や撮影までのスピードにこだわりたい人は、「チルト式」
を選んでみる。

ぜひ実際のカメラを触ってみて、自分の好みのタイプを見つけてみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

高等専門学校4年生
学校の課外活動をきっかけに、カメラに興味をもつ。2023年4月に自分のカメラを購入し、同時にこのブログを開始した。
写真以外にも、動画編集やグラフィックデザインなどをやっている

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